しあわせへの助走

生きていて感じたことを気の赴くままに書いていきます

でんぱ組.incと私 2

あらすじ
劣等感にさいなまれていた私は、でんぱ組に出会う。
彼女たちのバックボーン(オタク、自分に自信がない)などに共感し、とくにもが推しになる。
わたしは仕事以外は基本的にひきこもりだったものの、でんぱ組の武道館ライブに行ったのがきっかけとなり、でんぱ組のイベントに出かけるようになるのだった。

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武道館ライブの後から、でんぱ組がネットをしない人にも認知されていったのではないかと思っています。
日清のカップヌードルや、auの特命宣伝部長など、有名な商品、企業の宣伝を担当することになったからです。最初に行くまでは心理的にわだかまっていた私も、一度行ってしまえばわだかまりも解け、状況が許す限りはどんどん行きたいというようになっていきました。またちょうどこの年、2014年はモー娘。’14の道重さゆみちゃんが卒業した年でもあったため、見れるうちに出来る限り見ておかなくちゃ、という思いに拍車がかかりました。
そんな私が次に行ったのはau特命宣伝部長の就任イベントでした。でんぱ組の前にauの宣伝を担当していたのがモーニング娘。’14だったので、モー娘。と同列に並べる程になったのが、私は本当に嬉しかったです。私はモー娘。も好きだけど、この時のでんぱ組に対する思い入れは別格で、メンバーが頑張って、ここまできたことがとても嬉しくて、自分のことのように喜んでいました。このイベントは基本、ファンクラブ限定イベントだったのですが、舞台でのイベント終了後に名刺お渡し会があり、それが事前の告知もなく、急だったため非常に戦慄したのを覚えています。私にとって初の接触イベント。突然の発表にどうしよう!なに言おう!とドギマギしながら、考えている間に列はどんどん進んでいきます。結局、もがちゃんに好きです!と伝えるだけで終わりました。まあそうですよね、一瞬ですから。
この年は初めての地上波の冠番組でんぱジャックも放送されました。普段あまりテレビを見ない私も、でんぱジャックだけは頑張ってみていました。でんぱジャックの主題歌、バリ3共和国のMVは2次元と3次元が融合していて、私はとても好きでした。2次元になりたい、とメンバーは言っていたのですが、その夢が叶ったMV。そんな風に言っていたことを徐々にかなえていくでんぱ組はカッコいいと思ったし、どんどんあこがれを募らせていきました。

 


でんぱ組.inc「バリ3共和国」Music Video Full

 

また前後してファントムオブキルのキャラクターにコスプレしてCMに出ていたので、それだけは開始前から登録してプレイしてたり。懐かしい。およそ半年後に、でんぱ組メンバーがキャラクターになって登場していたのですが、それも頑張って入手したりしていたな…。

このころの私はオタ活するために仕事を一生懸命していて、公私ともに充実。その結果、昇進できたりしました。何でもそうだと思うんですが、何かを一生懸命するってとてもしんどいことで、特に仕事なんかは本当にやりたいことをやっている人は一握り。ほとんどの人は向かないことを生活のために仕方なくしてる、という人も多いと思うのです。でもその向かない仕事を頑張ってやろうと思って、努力できたのはでんぱ組やもがちゃんが頑張っているのが、日々の活動を見ていて伝わってきたから。応援したいと思ったから私もこの時期を乗り越えられたな、と今となっては思います。

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でんぱ組.incと私 1

でんぱ組.incともがちゃんが私の中でとても大きな存在で、もがちゃんの脱退が思いのほかダメージが大きく、結構引きずってるので整理のために書いておきます。

私がでんぱ組.incを知ったのは、ドラマ最高の離婚がきっかけでした。
兄弟がドラマを見ていて、たまたま目にしただけ。それなのになんだか強烈に惹かれるものがあって、頭にこびりついて離れなかったのです。その時歌っていたWWDは今でもとても好きな曲で、自己紹介ソングでもあったため、世界観に入っていくにあたってすごく良かったと思います。


【生きる場所なんてどこにもなかった】でんぱ組.inc「W.W.D」Full ver.

そのころの私は精神的に不安定で、劣等感にさいなまれながら生きていました。このままじゃいけないと焦る気持ちと、努力して頑張ってるつもりでも結果が出ない毎日にとても疲れていました。それこそ、”Dearstageへようこそ”の主人公ばりです。

でもWWDを聞いて、劣等感やうまくいかなかったこともあったけど、前向きに頑張ろうという世界観と自分の状況を重ね合わせ、自分の未来は自分で作っていこう。彼女たちも頑張っているんだから、私も頑張ろうと思えるパワーをもらいました。このとき強く感じたのが、こんなに自分の気持ちにグッとくる歌はないということ、そしてでんぱ組.incと最上もがちゃんを見守って応援していこうという決意が沸いてきました。

でんぱ組メンバーは、どの子も個性が強くてマンガのキャラクターみたいで、(そしてみんな脇役キャラだよねと、昔ねむきゅんあたりが言っていて、非常に納得がいったのだけど)そのなかでも特に頑張りたいと思うバックボーンに、一番共感できたのがもがちゃんだったのです。そしてかわいい。
めちゃくちゃ好きだったのだけど、私は現場へ行く勇気がなかなか持てずにいました。在宅でyoutubetwitterで情報を追っているだけでした。でんでんぱっしょんのCD発売イベントは、お店にメンバーがそれぞれ滞在して、CDを買えばサインしてくれるというものだったのですが、行きたいと思いながら、行ったところで何を話したら良いのか分からないと思うと怖くて行けなかったのです。

そんな私も重い腰をあげて、2014年のもがちゃんの誕生日イベントに行きました。もがちゃんが好きだったから、というのは勿論ですが、ファンクラブに入っていなくてもチケットが取れたから、という理由だったと思います。この時のことはちょっと緊張しすぎてあんまり覚えていません。でももがちゃんかわいい!顔が小さい!と感動したことは覚えています。

このイベントを皮切りに、ちょいちょいイベントへ行くようになっていきます。

でんぱ組.incという物語において、初めての武道館公演というのは非常に大切な目標となっていました。2011年、もがちゃんとピンキーが加入してから、初のワンマンライブで、みりんちゃんが武道館に行きたいと宣言。歌も踊りもお世辞にもうまいとはいえない彼女たちですが、プロデューサーのもふくちゃんに様々なお題を突きつけられながら、頑張る彼女たちが武道館を目指す姿が印象的でした。特にWWDのお披露目ライブで、それぞれの苦しみを吐露するシーンがあるのですが、メンバーが自分の気持ちと向き合い、立ち向かっていく強さに、非常に心打たれました。

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また、低予算なMVも目立っていたのですが、WWDのあたりから、だんだんとMVにお金をかけてもらえるようになっていきました。そんな流れでの武道館。最初は私なぞが行ってもいいのだろうか、と思っていたのですが、だんだんポジティブに行きたい!と思えるようになり、えいやっと参戦することにしたのです。

最後列だったものの、武道館へ行くという夢をかなえた彼女たちは輝いていて、出だしのディアステージへようこそで私は感極まって泣き始めました。(蛇足ですが、私はライブが始まると大体最初に泣きそうになります)

 

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同時期にはまっていたネイルとともに。ストーンはメンバーカラー。

 

はじめてアイドルのライブにいって、一生懸命腕が疲れるまでペンライトを振って汗だくになる。そうやって楽しむライブは感動的で、非常に感銘を受けたのでした。

追記
よく考えたら、一番最初に行ったイベントは、東京ドームシティホールで行われた日比谷野音の振替公演でした。
そのイベントは、最初映像を流すだけでライブは無し、という予定だったそうなんですが、色々と掛け合って、数曲だけライブすることになったと、もがちゃんがブログに書いていたのをよく覚えています。そうやって、ファンのためを思って、事務所に掛け合ってくれるのは本当に嬉しかったし、私も仕事しててそういうところあるな、と思います。なのでとても分かるのですが、いつも意見が通るわけではないこと、その意見の正当性や自分は相手のためを思ってやっているという思いは、フラストレーションが溜まって行くものです。その真面目さと不器用さから、本人が度々口にするアイドルに向いてない発言に繋がるのだと思いますし、実際でんぱ組人生を縮めたのだと思います。

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ひとつ年をとった

一週間ほどあった夏休みももう今日で終わり、いつもそうなのだが名残惜しい気持ちでいっぱいだ。とはいえ、今年の夏休みはあまり時間を無駄にすることなく充実した時間を過ごせたので、とてもよかった。

例年の休みといえば、寝て寝て飲んだくれて終わっていたものの、今年は旅行に行ったり掃除したり(しかし部屋の美しさは保てていないので要再考)ゲームしたりして過ごしていた。旅行には写ルンですを持って行ったものの、まだ撮り終えられてないのでそのうち旅行記としてアップするかもしれないししないかもしれない。想像ではいい写真がとれているはずなので、そのうちまとめられたらいいなと思っている。

夏休み中にひとつ年を取った。毎年必ず夏休み中なので、学生時代は友達に会うこともなく、お祝いを言ってもらうこともなかったのだが、いまとなってはどうでもよいと思える程度になった。ちなみに29なのだが、数字の上では大した問題ではないと分かって居るのだけど、私の中では30と29の間には心理的な隔たりが大きくて、終わってしまう夏休みのように今からちょっと慄いている。

今年の誕生日は嬉しいことにお祝いしてもらった。

正直、相手の仕事が忙しそうだし、前の週に喧嘩していたので、あまり期待していなかったのだが、お祝いしないとね、と言ってくれていた。どうなるのかと思っていたのだけど、築地に行って、魚を購入し家で手巻きずしを食べるプランだった。前々から、どちらも、行きたい、やりたいと思っていたのでとてもうれしかった。相手はあんまり、決断力のあるタイプではないのだけど、時々、ここぞという時に頑張ってくれるのがとても嬉しい。

その日は朝早く起きて築地に行こうって言ってたのに、夜私の咳がひどくてお互いにあまり寝れず、結局起きたのは決めていた時間の一時間以上後だったので、急いで着替えて外に出た。はじめて行った築地は、活気にあふれて人がたくさんいて広々としていて、魚もどれを買うか悩むくらい沢山陳列されていた。だいたいここで買おう、と決めたタイミングで、私は人混みに疲れてしまって、休憩させてもらい、その間に買い物をしてきてくれた。そのあとは家に帰って荷物を待ったり、一緒にご飯の支度をしたり、新宿に出てゲームを買いに行ったりした。ご飯の支度を一緒にするのがなぜだか私はとても好きで、幸せだなと思った。

思えば去年から今年にかけて、自分の成長という意味でとてもたくさんの変化があって、ある程度、持続性のある幸せな状態にいることができている。今までは、割と一年いちねん生きるのに必死で、辛いことも沢山あったけど、これらの一年はなにが起きるかとワクワクした気持ちが多い。安定した持続性のある日常と、いざという時の行動が幸せを持続性のあるものに変えているんだと思う。

夜間飛行

 

真夏日が続く休日の朝方。前日早めに寝てしまった私たちは早朝覚醒した。ちょっとこれは寝れないな、と思って、二人して散歩に繰り出す。朝5時の外気は暖かくて、歩くとじわじわと汗をかいていく。連日の暑さで朝も気温が下がらないのだ。流れ落ちるわけではないけれど、じっとりと肌を湿らせる。風でもあれば気持ちいいのだろうけど、風は吹かない。

昼夜関係なく交通量の多い、日本の動脈となっている環状線も、休日の朝は往来が少なくて静かだ。

大通りの交差点の信号を渡ろうとすると、そこには朝焼けと空を斜めに縦断する飛行機雲が幻想的な風景を作り出していた。温いアスファルトの上を這うようにして、地表に依存して移動するしかない私たちは、空を飛ぶことへの憧れを募らせる。

明るくなっていく空と 伸びる飛行機雲を見て、相手はサン=テグジュペリの話を始めた。夜間飛行という本があってね、僕も読んだことないんだけど、という前置きで始まった。私も昔、星の王子さまを薦められて、読まなかった過去があるので人のこと言えないと思いながら話を聞く。サン=テグジュペリパイロットとして活躍しながら小説を書いていたこと。最後は飛行中に消息を絶ったことを教えてくれた。もしかしたら一般教養なのかもしれないが、いつも狭い世界にこもりがちな私は知らなかった。なんだかロマンあふれる最後だな、と思って強く印象に残った。

 

夜のあいだは暗くて曖昧だった天と地の境目も、だんだんと明るくなって、手が届かないよと知らしめられる気がした。

 

  

突然だが、私には歯の治療を途中で断念した箇所が二つある。 なぜそんなことになっているかというと、一度目は予約の時間を忘れていて気まずくなり行かなくなってしまった。その後引越しを経た二度目は、型とりが下手すぎて1箇所に5回も6回も型をとり、30分以上も口を開けっ放しにしたため、顎が痛くて嫌になっていかなくなってしまった。 そんなこんなで放置していた歯だったが、とうとうこの間、一箇所の詰め物が取れた。型を何回もとられた方だ。型とりだけではなく、詰め物のつめ方もちょっと甘く、歯間ブラシを使うとポロっと落ちてしまった。(とはいえ二年近くも放置していたため、私のほうにも問題はあるのだろう)私は以前の教訓から、予約なしで思い立ったらいける歯医者に通っているため、予約は問題ない。しかしこういうときに限って、いつも持ち歩いている歯ブラシセットがない。家から徒歩10分ほどの歯医者なので、自宅に帰って夕飯をさっと済ませてから急いでいけば受付時間には間に合うかな…。そう思って帰ったものの、当初の計画では間に合わないことが判明し、あえなく断念。私はその日、穴の開いた歯にご飯を詰まらせて食べた。

 

その日の私は不機嫌だった。

次の日は休みで予定があって、一緒に行く人を前の日の夜、家に来るのを待っているという状況で、やりたいことをやりたいようにやって過ごしていた。

相手は飲み会で、酔っぱらって夜遅くに家へきて、シャワーだけ浴びてさっさと寝てしまった。実はその前にその人が飲みすぎることについて、ほどほどにしておいてほしいな、とお願いしていたのだが、私の言ったことはどこへやら。覚えてないのか忘れてしまうのか納得してないのかどうでもいいのか、とにかく私が約束していたつもりのことは破られて不機嫌になった。

イライラしたので、相手が買ってきたミミガーを、相手の口に入れてやろうかと思った。しかし、もし窒息したら…?と考えると怖くてできず、試しに人差し指を口に入れる。(今となっては、なぜそんなに、口に入れることにこだわったのか分からない。)

しかし、入れた瞬間、激痛が走る。噛まれたのだ。めちゃくちゃ痛い。30秒ほど噛まれて、指を何とか引き抜くと、結構きれいに歯形がついていて、私は自業自得なのに、痛すぎてちょっと泣いて寝た。