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しあわせへの助走

生きていて感じたことを気の赴くままに書いていきます

冬の記憶

街が浮かれきったハロウィンが終わると、ドンキの季節の雑貨コーナーは魔法でも使ったかのように一瞬でクリスマスに切り替わっていた。そこから染み渡るかのように街もイルミネーションの光が灯っていく。寒さで通電されたのだろうか。寒さで感電したのは私の肌も、精神も同じようだ。仕事終わりにぴりぴりとした刺激を肌に感じながら歩くと、駅に飾り付けられているクリスマスツリーが目に入る。まだ通電こそされていないものの、大きなツリーはまるで寒さが集まってそこに現れた結晶のような、そんな気がしてくる。

正直、去年はどんな思いでこれを見ていたのか私には思い出せないのだけど、多分ここ数年で一番穏やかにツリーを見ている気がする。叶わない期待を抱くことも、そしてそう思う自分を責めることもなく、ただ穏やかに見れている。程々に楽しく、程々に刺激的で、大変だけど希望は失わない日々。そういう日々を作っていくのは自分しかいないんだという、背負い込む訳ではないけど背筋が伸びるような、そんな毎日。穏やかで、ずっと浸っていたくなるような、贅沢な時間。小さい問題を挙げたらキリがないけれど、それらを細かいと気にせず居られる幸せ。

自分の気持ちを押さえ込んたり、責められたりしないのって、こんなに幸せだったんだね。