しあわせへの助走

生きていて感じたことを気の赴くままに書いていきます

突然だが、私には歯の治療を途中で断念した箇所が二つある。 なぜそんなことになっているかというと、一度目は予約の時間を忘れていて気まずくなり行かなくなってしまった。その後引越しを経た二度目は、型とりが下手すぎて1箇所に5回も6回も型をとり、30分以上も口を開けっ放しにしたため、顎が痛くて嫌になっていかなくなってしまった。 そんなこんなで放置していた歯だったが、とうとうこの間、一箇所の詰め物が取れた。型を何回もとられた方だ。型とりだけではなく、詰め物のつめ方もちょっと甘く、歯間ブラシを使うとポロっと落ちてしまった。(とはいえ二年近くも放置していたため、私のほうにも問題はあるのだろう)私は以前の教訓から、予約なしで思い立ったらいける歯医者に通っているため、予約は問題ない。しかしこういうときに限って、いつも持ち歩いている歯ブラシセットがない。家から徒歩10分ほどの歯医者なので、自宅に帰って夕飯をさっと済ませてから急いでいけば受付時間には間に合うかな…。そう思って帰ったものの、当初の計画では間に合わないことが判明し、あえなく断念。私はその日、穴の開いた歯にご飯を詰まらせて食べた。

 

その日の私は不機嫌だった。

次の日は休みで予定があって、一緒に行く人を前の日の夜、家に来るのを待っているという状況で、やりたいことをやりたいようにやって過ごしていた。

相手は飲み会で、酔っぱらって夜遅くに家へきて、シャワーだけ浴びてさっさと寝てしまった。実はその前にその人が飲みすぎることについて、ほどほどにしておいてほしいな、とお願いしていたのだが、私の言ったことはどこへやら。覚えてないのか忘れてしまうのか納得してないのかどうでもいいのか、とにかく私が約束していたつもりのことは破られて不機嫌になった。

イライラしたので、相手が買ってきたミミガーを、相手の口に入れてやろうかと思った。しかし、もし窒息したら…?と考えると怖くてできず、試しに人差し指を口に入れる。(今となっては、なぜそんなに、口に入れることにこだわったのか分からない。)

しかし、入れた瞬間、激痛が走る。噛まれたのだ。めちゃくちゃ痛い。30秒ほど噛まれて、指を何とか引き抜くと、結構きれいに歯形がついていて、私は自業自得なのに、痛すぎてちょっと泣いて寝た。