しあわせへの助走

生きていて感じたことを気の赴くままに書いていきます

逃げれば追いかけられ、追いかければ逃げられる。

鬱をこじらせて自宅療養していたが、もうこれはダメだという出来事が起き入院していた。正直いまも体調が良いとは言えないのだが、事情があって退院した。

精神科にはいろんな入院の種類があって、私はなんだか生きるのに疲れてしまって、入院したいですと自己申告して入院した。つまり現実世界からの逃避だったわけなんだけど、結果的に入院は逃避とはならなかった。温泉に行く方がずっと逃避行として有意義だ。あるいはライブやお芝居や映画でもいい。2時間や3時間という短い時間であっても、濃密な時間は現実の問題を忘れさせてくれる。そんなことを、入院中の退屈なときに思い至った。寝れば悪夢をみて泣きながら目を覚まし、眠い目をこすりながら体温と血圧と脈をはかられ、日中やることがなくて呆然とすごす。あるいは昔読んだ自己啓発本の最初のほうに書かれていた内容の講習を受ける。暇な時間はあるから、いやでもこの先の自分の現在の状態と、未来の姿を想像してさらに憂鬱になる。現実から逃げたはずの私は現実に追いかけられる。そんな毎日を過ごしていた。夢のなかの、免許を持たないはずの母の運転する車の助手席に私はすわり、高速道路にあるトンネルのオレンジ色に染まったうす暗い車内は背筋が凍った。

一方、良かったこともたくさんあって、支えてくれる友人がいることを実感したり、自分を知ることができたりした。

おもしろいこともかなりあったんだけど、どれも書けないので今度飲み会の時にでも話します。