しあわせへの助走

生きていて感じたことを気の赴くままに書いていきます

さよなら吉祥寺

少し間が空いてしまいましたが引越しをしていました。

まだ諸々の手続きや、荷物の整理や片付けは終わってないですが、暮らしの機能は新居に移しています。

仕事をしながら、計画的に引っ越ししたのは初めてで、しかも忙しい12月。片付かない荷物と思うようにいかない仕事とで疲れてはいますが、なぜだか毎日楽しく生きています。通勤時間が大幅に減ったのもそうだけど、私にとって実家にいることはどれだけストレスだったのだろうかと気づかされました。

私は結婚していた数年をのぞいて、ずっと吉祥寺に住んでいました。年数でいえば20年以上。生まれたのも、今は亡き吉祥寺の産院で、まさに生まれ育った街でした。よく、吉祥寺はいい街だよねと言われることが多かったのですが、私にとっては便利な街ではあると思いますが、生まれ育ったが故に嫌な思い出も多くあまり好きになれませんでした。実家はお金持ちなのともよく言われましたが、持ち家でもないしお金持ちでもありません。ただ、周りはお金持ってるお家の子が多くて、学校の友達との経済的格差とか、親から大切にされていない感じを押し付けられている状況が非常につらかった記憶があります。皆が憧れる環境に置かれても、それに価値を感じられない底辺はただ辛いのを我慢して生きるより他なかったのです。今、生まれ育った街に感じることは、昔寝たあまり好きでもなかった男に感じる情に近いものがあります。

多分今後、私は吉祥寺に住むことはないでしょう。多分そもそも住めないでしょうし、そんな私がこういうことを言っても負け惜しみのようにとる人もいるかもしれません。でも私には吉祥寺にそんな価値を感じなかった。

それだけのことです。